徒然放浪記

旅行に行くたびに記録をつけるだけのものです。言ってみればただの自己満足。

2020年ベスト50

未熟ながら構図、タイミング、色合い等好きな写真の所感を書き留めておきます。要するにこれは備忘録。

 

 

1月

個人的な用事が多くてバタバタしていた。あまり撮りに出られなかった。

 

 よみうりランド

f:id:nahcorat:20201229134548j:plain青空をバックに撮ったけれどしっくり来なかったので、彩度を下げて粒度を上げてフィルムっぽく現像した。

 

 

2月

あまり旅行に出られなくなるかもしれないとの懸念から活発に撮りに出ていた。当時の状況をあまり覚えていないが、結果的に台湾には行っておいて正解だった。

 

 曽爾高原

f:id:nahcorat:20201229134553j:plain行ったらたまたま雪が降っていた曽爾高原。彩度を下げて寒々しさが出るように現像した。雪の積もった白い道が好き。

 

北野天満宮

f:id:nahcorat:20201229134559j:plain梅祭りにてガラス玉越しに撮った梅。ガラス玉で歪められた梅と光の散乱の効果で夢の中みたいに写した。

 

渡月橋

f:id:nahcorat:20201229134605j:plain渡月橋にて赤い着物の方々がたまたま通っていたのを急いで撮った一枚。奧の法輪寺に向かっていく感じが渡月橋の元々の名前「法輪寺橋」と重なる。

 

伊丹空港

f:id:nahcorat:20201229134609j:plain

滑走路の端の千里川にて。飛び立ってゆく飛行機を目で追っていたら焼け空と鉄塔の上空に飛行機が重なった。 横構図で撮ったが縦構図に編集。

 

九份

f:id:nahcorat:20201229134614j:plain千と千尋のモデルとして有名な台湾の九份。妖しげな感じが好み。夜かつ雨でシャッタースピードを稼げず高感度での撮影になったため、粒度を上げて雰囲気を出すように(誤魔化)した。

 

 高美湿地

f:id:nahcorat:20201229134618j:plain 台湾の高美湿地。夕暮れ時、日が落ちて辺りがトワイライトに染まるときにふと後ろを振り返ると、一面に青の世界が広がっていた。ちょうど蛍光色の人が歩いていたので思わず撮った。

 

 

3月

カメラを手にしてから初めての桜の季節だったが桜のころにはあまり出歩ける状況 ではなくなっていた。

 

上色見熊野座神社

f:id:nahcorat:20201229134625j:plain阿蘇山のふもとにある。ネットでは過剰レタッチ画像が散見されるが、こちらは見たままにできていると思う。

 

阿蘇山

f:id:nahcorat:20201229134631j:plain今見るとピントを人にも合わせたかった。自然の雄大さ、人間の小ささがよくとれたと思っている。

 

淀水路

f:id:nahcorat:20201229134635j:plain河津桜の名所にて。かねてから桜と菜の花を同じフレームに取りたいと思っていた。が、ピントを合わせた一輪が後ろと丸被りしてしまっている。

 

父母ヶ浜

f:id:nahcorat:20201229134640j:plain香川県の父母ヶ浜。偶然、天使の梯子が現れた上に、カッコいいシルエットのお二方が通りかかったので思わず一枚。

 

来島海峡大橋

f:id:nahcorat:20201229134645j:plainカメラを買った当初から大きな建造物を綺麗に撮りたいと思っていたが、少しだけずれてしまった。蜃気楼が出ているけれど空の色がとてもよかった。

 

京都御苑

f:id:nahcorat:20201229134649j:plain京都市内では毎年早めに開花する京都御苑の桜。夢の中のようなイメージにしたくてとりあえず露光を高くして偶然撮れた記憶がある。かなり気に入っている一枚。

この頃はまだカメラの基本設定を理解しておらず、オートで撮影していたため、正直このような写真はもう撮れる気がしない。いや、確認したらf10.0だったのでもっと被写界深度を浅くすればもっとぼんやりしたイメージになるかもしれない。

 

 

4月

 望遠レンズを手に入れてウキウキしつつもほとんど引きこもっていました。

 

八坂の塔

f:id:nahcorat:20201229134654j:plain深夜、誰もいないので三脚がない中でカメラを石段に置いて撮影。ここで初めてシャッタースピード優先で撮影したような気がする。

 

賀茂川

f:id:nahcorat:20201229134659j:plain手に入れた望遠レンズを初使用。当然、桜吹雪を写すためのシャッタースピードなど知る由もないので完全に偶然(←語呂がいいね)。対岸の人々の存在が穏やかな春の日を演出していて素敵な憩いの空間になっている。強いて言うならば、桜の裏の緑の看板が邪魔。消したい。(ダメです。)

 

賀茂川

f:id:nahcorat:20201229134704j:plain桜並木を遠くから。散り始めでも遠くからなら大丈夫ですね。川沿いのにじみ出たような黄色の菜の花もポイント。背後の山や建物が歪んでいるのはレンズのせいなのか大気のせいなのか。

 

賀茂川

f:id:nahcorat:20201229134709j:plain夕闇に溶ける菜の花。茎の滲むような線とオレンジと青の空が溶けてる。ピントが合ってる花をもう少し目立たせられたらよかった。

 

 

5月

 どこへも行かず籠城していました。

 

 

6月

あまり籠っているのもよくないのでぼちぼち外へ。気づいたら緑の季節真っただ中だった。

 

瑠璃光院

f:id:nahcorat:20201229134713j:plainこの日は雨降りだったので少し暗かったが、湿度のある描写になった。完璧に均整をとって撮影できたと思っている。

 

三室戸寺

f:id:nahcorat:20201229134718j:plainあじさい寺として名高い三室戸寺。広い境内に所狭しとアジサイが植えられていて圧巻であった。おそらくここなら誰でもいい感じに撮れるだろうが、綺麗だったので選出。

 

 

7月

バタバタしておりました。

 

 

8月

星撮りをしてみたいと思って三脚、フィルタ等の周辺機器をそろえ始めたのがこの時期。この月を境に私は沼に一段とのめりこんでいくのであった。

 

宝が池公園

f:id:nahcorat:20201229134722j:plain星撮りを始めて二日目に撮れた写真。一時間超の撮影時間の途中で気が付いたら流星が写っていたので大興奮だった。位置、時期的におそらくペルセウス座流星群で間違いないと思う。撮影を切り上げたのはシカの出現が理由でした(笑)

 

曽爾高原

f:id:nahcorat:20201229134727j:plain星空を求めてやってきた曽爾高原で、夕方に星撮り用のソフトフィルターを使用してみた。光がとても柔らかい。これぞ夏という感じ。

 

 

9月

この頃から絞り、シャッタースピード、ホワイトバランス等を意図的にいじれるようになりました。

 

鴨川

f:id:nahcorat:20201229134733j:plain夜、三脚を持ち合わせていなかったため橋の上から息を止めて撮った一枚。あまり夜景を撮ってこなかったけれど夜景いいですね。レンズを変えてまた撮りたい。

 

賀茂川

f:id:nahcorat:20201229134737j:plainシカに邪魔されるのを嫌って賀茂川河川敷に場所を移したが、空は明るいけれどここは周りが広くて意外といい場所だった。午前三時、肌寒いのとオリオン座が上ってきたことで冬が確実に近づいていることを感じた。この頃には星撮りもだいぶ上達してノイズの少ない画が撮れた。

 

大文字山

f:id:nahcorat:20201229134742j:plain南禅寺の裏手から大回りで大文字山に登った。日が暮れるころだったので夕焼けを待ったけれど、雲が分厚くて見られそうにないなと思っていたところ、日没の直前に急に真っ赤に染まった。街に灯り始めた明かりも相まって幻想的だった。これももちろん(ぶれないように)息を止めて撮った。

 

砺波平野

f:id:nahcorat:20201229134746j:plain初めて高所から撮影した夜景。三脚を持っていたため5分間露光してみた。意図せず撮ったので、車のヘッドライトとテールライトが田んぼに沿って線を引いて驚いた。露光時間を長くしたら完全に道路が描かれたとは思うけれど、それではあまりに線が目立ってしまうのでこのくらいがちょうどいいのかもしれない。

 

寸又峡

f:id:nahcorat:20201229134751j:plainうまく言えないけれどなんとなく構図が気に入っている。ミニマルな感じというかシンプルな感じがいいのかもしれない。

 

 

10月

紅葉に備えて月の初めに25mm(換算50mm) f1.8の単焦点レンズを購入しました 。また、下旬には50mm(換算100mm) f1.8のオールドレンズを使用できるようにしました。この頃にやっとカメラの設定等にもだいぶ分かってきて、色々な撮り方ができるようになった。

 

賀茂神社

f:id:nahcorat:20201229134756j:plain京北の森の中にある賀茂神社。苔むした石段と光があまり届かない杉木立がどことなく神聖な空気を出している。鳥居に向かって下がっているのだが、少し錯視画像のような写りになってしまった。

 

竹田城

f:id:nahcorat:20201229134800j:plain天空の城として名高い竹田城を立雲峡から。2週間ほど雲海予報とにらめっこして予定の合う日に連れてきてもらった。同行者の方々、本当にありがとうございました。

日の入りの時点では雲が出ておらず、あきらめかけていたが2時間ほど待って一番雲が多かったのがこの時だった。大満足だったが、雲の量を多くしようとすると手前の木が邪魔だった。切りたい(ダメです)。消したい(ダメです)。

 

黒潮町

f:id:nahcorat:20201229134805j:plain高知の太平洋沿岸は南に光源がないので星が撮りやすいということで撮影。星を止めて撮った中では一番明るくとることができた。カシオペア座の左下側に天の川も写っている。

 

桂浜

f:id:nahcorat:20201229134809j:plain坂本龍馬が幼少期によく訪れていたという桂浜。傾き始めた陽と強めの波によって毛嵐のようなものが撮れた。

 

一乗寺

f:id:nahcorat:20201229134814j:plain前述したオールドレンズを使用した。オールドレンズでは綺麗に撮れるというよりいい感じに撮れることが大事だと思っているので、丸ボケと輪郭で電車がわかって、それに続く線路が一部見えているのは、オールドレンズらしくてよかったと思う。

 

 

11月

紅葉に全力を尽くしました。

 

秋吉台

f:id:nahcorat:20201229134820j:plain石灰岩、ススキ、どこまでも広がるカルスト地形のイメージ通りに撮れた。もう少し全体にピントを合わせられたらよかった。

 

高野山金剛峰寺

f:id:nahcorat:20201229134825j:plain閉門後の金剛峰寺。一足早い紅葉が綺麗だった。オールドレンズを使用したが、暖色がいい色味。

 

高山寺

f:id:nahcorat:20201229134831j:plain京都市街地から少し外れたところにある世界遺産高山寺。この写真の場所は偶然見つけ、全く有名スポットではないと思うが、白壁に写る影が強まったり弱まったりして幻想的な映像になっていた。

 

仁和寺

f:id:nahcorat:20201229134836j:plain仁和寺の紅葉は葉の状態がとても良い。綺麗な葉だからこそ、夕陽にかざして表面が透けるように撮影した。

 

由布院

f:id:nahcorat:20201229134841j:plain由布駅前通りと由布岳。駅の壁の下部分を映り込ませたことで映画っぽくなっているように思う。

 

長部田海床路

f:id:nahcorat:20201229134847j:plain熊本県有明海に面する長部田海床路。不思議な空間。ブラックミストというソフトフィルターを使用。

 

永観堂

f:id:nahcorat:20201229134853j:plain左側の人と右側の紅葉の構図が気に入っている。25mm単焦点レンズで明るく撮ることができた。ブラックミスト使用。

 

天龍寺

f:id:nahcorat:20201229134858j:plain早朝、嵐山についたときに北山時雨が降り始め、すぐに虹が出始めたので急いで天龍寺に向かった。当時使っていた14mm-42mmでは画角が足りず、これが限界だった。薄い虹だったので編集が難しかった。

 

蓮華寺

f:id:nahcorat:20201229134903j:plain庭園が絵葉書のようで好きな場所。日差しが柔らかくて影がしっとりしているのもいい。

 

瑠璃光院

f:id:nahcorat:20201229134909j:plainここは緑一色のほうがいいかもしれない。或いはもう少し葉が残っている時期に行くべきだったかもしれない。

 

清水寺

f:id:nahcorat:20201229134913j:plainあまり人間は撮らないが、眼下の景色を見下ろす構図が好きな1枚。もっと玉ボケにしてもよかったかもしれないが、京都タワーだとはっきり分かるこのくらいが丁度いいのかもしれない。

 

 

12月

残り紅葉に雪と盛りだくさんでした。雪の撮影で標準ズームレンズを一つ殺してしまいました。

 

西村家庭園

f:id:nahcorat:20201229134918j:plain京都の中では穴場中の穴場だと思います。本当に人がいない。Google Mapで偶然見つけて鯉と紅葉を狙いました。水面の反射を抑えるのが大変でした。

 

保津川

f:id:nahcorat:20201229134922j:plain川下りの船をなんとなく撮っていたら、居合わせたベテランカメラマンの方にいいスポットを教えていただいて撮った写真。水の面積を減らして紅葉を増やしてもよかったかもしれない。次のシーズンは11月ぐらいから注意しておこうと思っている。

 

マキノ高原メタセコイア並木道

f:id:nahcorat:20201229134927j:plainオールドレンズで撮影。100mmの中望遠での圧縮効果、オールドレンズ特有のやや甘い解像感がちょうどよかった。木の質感と葉の色の滲み方も好き。フラットな光とワンポイントの赤い車もいい。よく見る構図だけど非常に満足度の高い1枚。

 

三方五湖

f:id:nahcorat:20201229134931j:plain断崖絶壁。最果て感が好き。

 

渡月橋

f:id:nahcorat:20201229134936j:plain2月に撮った渡月橋の構図が気に入ったので紅葉でもチャレンジ。右側から光が差し込んだ瞬間を狙って撮った。

 

伏見稲荷大社

f:id:nahcorat:20201229134942j:plain 朝8時に登ってこられるところを撮らせていただいた。日の位置がまだ低いので薄明りで妖しい感じ。

 

一乗寺公園

f:id:nahcorat:20201229134947j:plain初雪の日の朝。 前に住んでいた家の近くにある野球場にて。一面の雪、綺麗な青い空、冷たく張り詰めた空気。眩しい日が昇ってきたこの瞬間はもう二度と取れないと思う。「冬はつとめて」「早起きは三文の徳」とはよく言ったものだ。ちなみに私はこの日降雪の中で無理をして撮影し、レンズを壊しました。

 

 銀閣

f:id:nahcorat:20210803011530j:plain2020年は大晦日に雪が降った。私は早朝から清水寺をスタートして左京の寺社をあちこち訪れた。中でも印象に残っているのが銀閣寺で撮影したこの1枚。銀閣寺といえば侘び寂びとよく言われるが正にその通りで、水墨画の世界のようであった。ものの数分だが、降りしきる雪が遠景をほとんど掻き消し、現代が足利義政の時代とリンクしていたのがこの瞬間だった。

 

 

まとめ

簡単にコメントしていくだけのつもりだったけれど、結局5000文字近くつらつらと書いてしまった。(50枚あるから1枚100字で妥当か、、)

特に思い入れの強い写真のところは文章量が多くなっていて少し面白い。

 

すでに見返すと恥ずかしい部分があるが備忘録としては悪くないと思う。2020年はカメラを手にして初年度だったので、ここでの反省を活かしてより良い写真を撮れるように頑張りたい。