2022年ベスト50
お久しぶりです。
唐突に去年を振り返ります。
例のごとく、忙しさにかまけて撮影の方もサボり気味でしたが(本当は撮影に行きたくてしょうがなかったのですが)、今年も満足のいく写真を撮れたので紹介していきます。
2021年のまとめはこちら
1月
京都に2度大雪が降ったのですが、その時は忙殺されており、雪を拝むことができず涙しました。ただ、2022年は雪が多かったこともあり、運良く元日に雪撮影に行くことができました。
嵐山に雪が積もりました。そして、渡月橋の上に人が大勢います。普段は朝から混む場所ではないのですが、元日ということで初日の出を見ようと多くの人が詰めかけていて、なかなか不思議な光景でした。
嵐峡
渡月橋から少し歩いたところにある展望台から。少し青みを足して寒々しい感じに。鉛色の水面が好みです。
亀山公園
前の展望台を振り返ったところにある公園。まさか京都に居てスキー場にあるような樹氷を見られるとは思いませんでした。
亀山公園
積もった雪が砂糖菓子のようだなと思って撮った一枚。降る雪が写っているのもいい感じ。
落柿舎
小さな庵に雪が積もっていました。この日は天気の変化が目まぐるしく、青空を背景に撮ることができました。
開門と同時に入って手付かずの雪景色を見るぞ!と思っていましたが、参拝者のために雪かきをしていただけていました。ありがとうございます。こちらの建物、東向きに建っているので朝がきれいでおすすめです。雪に覆われて全体的に彩度が低くなっているところに、五色幕が掛かっているところが好み。
こちらも五色幕。風になびいている瞬間を撮れたら良かったなどと今更思いますが、まあいいでしょう。右のお堂からは読経が聞こえてきて、雪の溶ける音と合わさって心が清められるような気がしました。
2月
どうやら撮影欲がなくなっていたようです。
3月
伊豆半島、紀伊半島、高知と旅行の予定を注ぎ込みました。結果的にこれが良かった。
恋人岬(伊豆)
駿河湾、青いですね。西向きの場所で午前中に撮影したので青が綺麗に出ていると思います。
富士山が雲の上から頭を出してくれました。富士山の高さがよく分かります。そしてこちらも青がポイント。波打ち際で青から白になるのも好きです。
雲見海岸
やや霞んでいましたが、見えたのでオッケー。そのまま撮るとただの観光写真なので、富士山の方に雲がかかっていることに合わせて、岩にも波しぶきがかかるのを待ちました。
私の好きな桜と菜の花の組み合わせを見ることができました。夕暮れ時の、光が強くなって赤みがかっていく感じが好きです。こちらは河津桜でもともと色が濃いのですが、夕焼けのおかげで柔らかく撮ることができました。
旅行雑誌で見かけてずっと行きたかった場所に行くことができました。奥に見える海岸は七里御浜といって、三重県側からの熊野参詣のラストの道になっています。そのため、この景色は最後の峠を越えてようやく見えたゴールということになるのでしょうか。海岸線だけを切り取ってみたりしたのですが、歴史的なことも考えて、峠越えと分かるようにしてみました。
同じく松本峠。三重県側からの古道は、利用者が比較的少ないためか苔むしている岩が多いです。そんな道に明るく木漏れ日が差していました。
波田須
比較的アクセスの良い秘境に訪問しました。三重県南部はリアス海岸になっているため、小さな集落ができやすいようです。穏やかな海を撮っていると特急が走ってきました。
新鹿
こちらも三重県南部。海と流れ込む川。どちらも透明度が高いです。水の綺麗さが分かるように偏光フィルターを使用しました。
にこ淵
かわいい名前のこちらは高知県にあります。仁淀ブルーと呼ばれる透明度の高い青い水で有名です。こちらも偏光フィルターで再現できるように頑張りました。
4月
天気が良かったので桜が長持ちしてくれて助かりました。
山門の横で満開になっていました。薄くかかった雲が見えるのもいい。
竹中稲荷神社
桜の白と鳥居の朱で縁起のいい感じに。天気が良く、色が綺麗に出てくれました。
南禅寺といえばレンガ造りの水路閣ですが、私はその反対側にある白壁に注目しています。タイミングよくお坊さんたちの行列が通ったのでその一枚。桜色の中で橙色の装束が際立ちます。
岡崎疏水
疏水沿いの桜並木と朱色の橋のところにバスが通るのを待っていましたが、来たのはタクシーでした。綺麗に太陽が反射してくれたのでこれに決めました。
祇園白川
前から桜色の壁があると思ってはいましたが、生えている木が桜だとは思っていませんでした。しかしここまで咲き誇るとは。圧巻の光景でした。
大覚寺大沢池
竜頭鷁首線(りゅうとうげきしゅせん)という船を出す準備がされていました。もうちょっとなんとかできたような気もするけれど未だに正解が分かりません。
上桂駅
新生活を想起させるようなイメージで撮影しました。空の色と桜の色が見たままに明るく撮れました。先ほどから傾向が似ていますが、桜は明るく撮るのが好きです。とはいえ、木の幹の黒さのおかげで、ただ明るいだけの写真になっていないところも気に入っています。
背割堤
望遠レンズを使って最大限圧縮してみました。人が小さく写っていることで桜の大きさ、多さがよく分かると思います。色のバランスもいい感じ。
桜の額縁ができていたので電車が通るのを待ってみました。ぼかしつつも、ぼかしすぎないのがうまくいったと思っています。思い出の場所なので、思い出の解像度にしたかったといいますかなんというか、、、
高野川
高野川は夕暮れ時が一番いいです。特に、夕暮れ時に桜の色がどんどん濃くなっていく様子は非常に美しい。この写真は、明るさの面でそれを表現するのに苦心しました。
場所飛んで奈良県は吉野山。急な坂を大勢の観光客が上がっていきます。そこにある桜と、入ってきた斜光がつくる影が綺麗だったので一枚。
正伝永源院
4月のいいところは、桜が散ってもその後に新緑の季節が控えていることです。特に雨の日は深く濃く緑が出るのでいいです。雨に濡れる植物を屋根の下から楽しみました。
暗い写真ですが、実際に暗かったのですからお許しください。ここで緑をずっと見ていたらだんだんと目が慣れてきて視界がおかしくなったのを覚えています。
晴れの日の緑も当然いいです。遠くに京都タワーが見えたので、手前の青紅葉を前景に借りて写してみました。上の青紅葉のぼけはちょっとした遊びです。星のようだなと思いながら撮りました。全体的なバランスをもうちょっとどうにかできたかなと反省。
5月
5月は例年忙しなくて取りに行けていない時期だったので、新鮮な気持ちで撮ることができました。ただ、お見せできるような写真があるわけでもなく、、、
5月中旬に開催される葵祭に先駆けて、5月3日に流鏑馬神事が行われます。2022年は3年ぶりの開催でしたね。カメラの設定自体はうまくいったのですが、場所取りが甘かったのでリベンジしたいところです。
6月
写真が1枚もありませんでした、、、
7月
同上です、、、
8月
気分転換も必要だ、ということで夏らしいことをいろいろとやってみました。
荒療治的に30万円くらいする望遠レンズを(1万円くらいで)借りてみました。お高いおかげで写りはいいと思うのですが、それ以上に自分の腕の微妙さが出てしまう気がして、段々レベルを上げながら練習していくのが良さそうだなと思いました。この写真は機体のツルツル具合が増して見えるので好きです。
滋賀県でブルーインパルスの展示飛行があるということで、借りた望遠レンズを持って行きました。場所取りがたまたま上手くいって、機体が大きく横に旋回するところを横から収めることができました。順光で太陽が少し反射しているところが好きです。
嵐山鵜飼
ここにも借りた望遠レンズを持って行きました。この頃には慣れてきて、暗所での動体撮影という、なかなか難易度の高いことができました。明るさを最低限確保しながらも、鳥や人は止まって見えると思います。そもそも、黒い鵜が暗闇で見えるように撮れたので大成功です。
同じく鵜飼です。一通り見せ物が終わった後に、松明を消している様子が良かったので一枚。火の粉の一つ一つを点として写せました。
藤越神社
木立の入り口に鳥居のある神社。前の田んぼでは稲が首を垂れていました。木の上部を写さなかったことがいいポイントだと思っています。
東大谷墓地
お盆の時期に灯りを点けていました。灯だけ揺れているように撮れたら面白いかなと思って、シャッタースピードを長めにしてみました。お墓参りに行けなかったのでここでお参りをしました。
五山の送り火
2022年で最も印象深かった写真はこれでしょう。3年ぶりの全面点火になった送り火ですが、20時の点火の前の30分間ゲリラ豪雨に見舞われ、薪が雨に濡れてしまったせいで20時になっても始まりませんでした。そして、本当は大文字、妙法、舟形、左大文字、鳥居の順に点くのですが、雨のせいか偶然かこれが逆順に点いていったのです。何十年も見ておられる京都の方もこんなことは初めてだとおっしゃっていました。少し遅れて全ての送り火が点きましたが、雨のおかげで空気が澄んで鮮明に見ることができました。
9月
疲れたら海に行きます。
とか言って海ではないですが、雨でしっとりした向日神社の参道が良かったので一枚。
入野海岸
夏をもう少し長引かせたいということで、高知県黒潮町に逃避行しました。着いたときには波が夕日に照らされていました。くっきり見える波飛沫と、その後ろの入道雲が好き。
不思議な雲。火のようだなと思いながら、色が変わっていく様子をぼんやりと眺めておりました。
夜と朝の間。海と陸の間。聞こえるのは波の音だけ。
朝日に包まれる波乗りたち。
淡い光。穏やかな海。
鹿島ヶ浦
土佐くろしお鉄道に乗って隣の町へ。素敵な青を見つけました。
塩谷の浜
透き通るエメラルドブルーの海でした。前に出てきた三重県の海といい、東南海、南海の海は本当に綺麗です。
10月
ぼんやりしていたら真横を通り過ぎていった。
北嵯峨
彼岸花を見に参りましたが、それ以上に素敵な光景が。煙が西日に照らされて幻想的な空間でした。
2022年は3年ぶりの開催になりました。重くて熱い松明を、汗をかき、燃え移らないように水を浴びながら、力強く運んでいます。これはぜひ一度行って、自分の目で見てほしいです。
三条通商店街
京都の商店街を夜スナップ撮影しました。スナップ撮影、モノクロ撮影はどちらともよく分かりませんし、うまく言語化できませんが、気に入っている一枚を選びました。最近ようやく分かってきたのは、夜はモノクロが撮りやすい気がするということです。
11月
紅葉を1度も見に行けませんでした。
曽爾高原
傾いてきた太陽にススキを透かしてみました。ボケ感が気に入っています。
12月
紅葉がすり抜けていく、、、
まとめ
2022年は前半は元気だったものの、後半に向かってどんどん失速していきました。とはいえ、趣味は暇な時間にやるものですし、無理矢理やるものでも義務でもない気がするのでいいのかな。そんな中でも少しずつ上達を感じられたので良しとしましょう。2023年も肩肘張りすぎず、暇な時間にコツコツやっていこうと思います。
それでは!