2021年ベスト50
もう2022年も終わりが近いですが、昨年同様、2021年撮った写真の中から特に好きなものをまとめます。
↓2020年のまとめ
年々忙しさが増しているため、今後ますますブログを書けなくなっていくと思われますが、年間のまとめだけは毎年やっていきたい所です。
2021年主に使っていた機材はこんな感じでした。
- OLYMPUS PEN E-PL9
- OLYMPUS OM-D E-M1 Mark Ⅱ (8月〜)
- 12-45mm f4.0 (〜8月)
- 40-150mm f4.0-5.6 (〜8月)
- 12-40mm f2.8 (8月〜)
- 50-200mm f2.8-4.0 (10月〜)
8月に高級カメラと高級標準ズームレンズを手に入れ、10月には高級望遠ズームレンズを手に入れました。
大きく変わったのは望遠レンズを多用するようになってから、縦写真の数が増えたことでしょうか。
そうそう、2021年は暇な時間を見つけては一人旅によく行きました。一人で見知らぬ土地を歩くのもなかなか楽しいものですね。
1月
京都に雪が降るのはいつかいつかと心待ちにしていたけれど、結局のところ京都ではそれほど降らなかったような気がします。
痺れを切らして雪の永平寺に行きました。
雪の永平寺と言えば深々と雪が降り積もるイメージでしたが、この時は時折太陽が覗く天気だったため、陽射しに温められて水蒸気が発生し光芒が見えていました。
取り敢えずF8で撮りましたが、滴る水が点として写ってくれてラッキーでした。
また、光芒を際立たせるために木の陰を入れたのは我ながらグッジョブでしたね。
余呉湖
余呉湖は琵琶湖の北にあり、鏡湖とも呼ばれる穏やかな湖です。
鉛のような?反射の感じがとても好きでした。
余呉湖付近は豪雪地帯ですが、冬の厳しさとその中にあるささやかな温もりを、雪の上の小鳥の群れから感じました。
こちらも余呉湖です。
対岸に薄く靄がかかり、幻想的な光景になっていました。
木の幹が薄く反射してこちらに伸びている部分を気に入っています。
真ん中にあるのは船だと思っていましたが、後になって確認したところ、ワカサギ釣り用の桟橋でした(笑)
2月
引っ越し関連でバタバタしておりました。
あと、50年前のフィルムカメラを使えるようにして引っ越し前に思い出の場所をせっせと記録していましたね。
京都市街地にはほとんど雪が積もりませんでしたが、少し北に分け入ると雪が積もりやすいだろうと思い、天気予報と睨めっこしていました。
この時は確か夜に少し積もって、日が昇ってからはどんどん溶け始める感じでした。
この写真も、溶け始めて枝から落ちていく雪をずぶ濡れになりながら撮りました。
暗い色の背景の面積をもっと増やせたらよかったかもしれません。
3月
引っ越す前に近所の桜をあちこち観に行きました。
京都駅
引っ越しの準備という、強制的にノスタルジーに浸らせてくるイベントに嫌気が差し、思い立って旅行に出かけました。
とか言いつつもノスタルジーの権化のようなフィルムカメラを持って行った訳ですけれども。
朝日に反射する線路や、規則的に配置された柱の影が好きです。
フレアやゴーストが少々強すぎたように思いますが、フィルムカメラなのでこれはこれでオーケー。
引っ越し準備の合間には残雪のある富山に行きました。
以前から鉄道を眺めるのは好きでしたが、鳥瞰的に小さく鉄道を写す構図もいいなと思った瞬間でした。
背景の立山連峰に雲が多少かかっていてはっきり見えなかったのが残念でした。
雨晴海岸
大きな岩と背景の立山連峰だけでいいかなとも思ったのですが、欲張って前景に波を追加しました。
もう少しいい波の形まで粘ればよかったでしょうか。
京都で好きなお寺は何かと聞かれたら迷わず南禅寺と答えるくらいには好きな場所です。
夕陽が映す影がお気に入りポイント。
着物の観光客もgood
近くに3年住んで引っ越し直前になってようやく行けた修学院離宮。
よく晴れて桜も満開に咲いてくれていました。
桜の反射を考えたらもう少し左に寄って撮ればよかったか。
穏やかな春のイメージ。
春の青空は本当にいい。のどかだ。
山科疎水
桜と菜の花の組み合わせが好きで、満開に合わせて観に行きました。日が陰ってしまったけれど、陰影がつき過ぎなくてよかったのかもしれない。
上桂駅
嵐山からの帰りに電車の窓に一面の桜が見えたので思わず降りて撮影しました。
なんとなく新学期のイメージがあります。
全体的に暗くなってしまったので、2022年春にリベンジしました。おそらく今年の振り返りで載せるので乞うご期待です。
高野川
高野川沿いは毎年綺麗に桜並木が咲き誇ります。
本当は青空の桜並木を撮りたかったのですが、黄砂の影響で酷く霞んだものしかとることができませんでした。
とはいえ、階段の感じ、大きな桜の下にいる人や自転車の配置が気に入っています。
大覚寺大沢池
大沢池は一周ぐるっと池を囲うように桜が植えられています。
素敵な晴れ方をしてくれてとてもよかった。
風で水面が揺れているのもgood
4月
2020年に撮れなかった分、桜をパシャパシャ撮っていました。
京都の桜が散り始めていたので、桜を求めて松本に行きました。
弘法山古墳についたときは曇っていて、広く写しても良くならなそうだと思って望遠で切り取ろうとその時を待っていました。
2時間ほど待って、突風が吹いたときに無我夢中で連射した中の一枚がこれです。
この量の桜吹雪を画面いっぱいに散りばめるには、目が開けられず、顔が痛いくらいの風が吹く必要があります。私はこの時、あまりの風の強さに耐えかねて、風下を向きながら、風上に向かってシャッターを切っていました。
狙ってはいたものの、残雪の山と桜に雪が降ったような写真が偶然撮れて大満足でした。
城山公園
数日滞在していたのですが、晴れた時に残雪の北アルプスを拝むことができました。
桜と緑も相まって春の訪れが感じられるような気がして好きです。
ポイントは、左下の2両の電車です。風景に溶け込む電車の写真は結構好き。
銀閣寺
眩い新緑。無人の庭園。
初夏の銀閣寺はいい。
5月
忙しくて撮る時間を取れませんでした。
6月
同上でした。
7月
同上です、、、
8月
忙しさから解放されて羽を伸ばしていました。が、大雨続きでそれほど出かけられた訳でもなく。
京都の暑さから逃れるため、避暑地にやってきました。
さすがは上高地。涼しさで朝霧が発生して、それは素敵な高原の朝でした。
ああ、また行きたい。。。
下界に降りても涼しい。なんてことはなく、灼熱の日光にさらされていました。
これは安曇野のただの道路からの景色です。こんな景色がどこまでも続いていました。
いい感じの田んぼと木を見つけたのでシャッターを切る。昔のWindowsの壁紙に似てるななんて思ったりしていました。
国営アルプスあづみの公園
青空が眩い。
整備された公園内ですが、非常に牧歌的で素敵でした。
母なる大地って感じがする。
同じ場所に立派なひまわり畑がありました。
青空の元、太陽に向かって一斉に咲き誇っていて素晴らしかった。
飛行機雲もとてもいい味を出していると思います。
この夏のベストショットでした。
この月に手に入れた高級カメラと高級標準ズームレンズを持って試し撮りに出かけました。以降の写真はすべてこのカメラで撮っています。
西日で照らされる街の描写がいい感じ。機材のことはよくわかりませんが、色味がべったりしていなくて私は気に入りました。
私の好きな白壁と影シリーズ。いろんな形の影が映っていて好きです。
嵯峨鳥居本
晴れの空と緑に朱色の鳥居が綺麗でした。愛宕山の入り口なのですが、雰囲気がいいところです。
由良川橋梁
京都北部の丹後鉄道の路線です。海の色と車両の色が丸被りですが統一感があってこれはこれでよしという感じ。できれば後ろにもっと雲がもくもくしていて欲しかったな、、、
9月
光の向きを考えて撮れるようになってきました。
将軍塚
太陽の方角を向いて撮ったのでモノトーンに近くなりました。京都タワーがコンセプトどおりに灯台のように見えます。
北海道に行くということでそのために良い望遠レンズをレンタルしました。
夕陽に照らされるススキ?が綺麗で視点を下げて撮りました。今思えばピントをもっとしっかり合わせるべきだった。
真ん中の色づいた木で二分割した不思議な構図。うまく言語化はできないけれどなんとなく気に入っている。
右側をもう少し広めに撮ったほうがよかったでしょうか。
美幌峠
ただの通り道だったはずが、偶然にも屈斜路湖を覆う雲海を拝むことができました。
雲海だけではなく、青空、木々、道もすべてがいい感じ。
10月
ここから望遠レンズを購入し、多用するようになりました。
生石高原
早速望遠レンズで撮影したススキで有名な高原。
インスタ映えスポットに並ぶ人たちが小さく見えます。丘の起伏が圧縮されて映るのが非常に楽しいですね。
11月
平日は中々時間が取れないものの、紅葉をできるだけ観たくて週末フォトグラファーになっていました。
秋の夕暮れ。京都のイメージに合致する写真を撮ることができました。
オレンジに染まる街並みが本当に綺麗でした。個人的超おすすめスポットです。
鍬山神社
この写真を撮って、望遠レンズの威力を知り、ズルズルと引き込まれてゆきました。
塀の瓦を圧縮することで、紅葉に視線誘導できていると思います。あまりの感動に撮っている最中から興奮して、同じ場所で100枚くらい撮っていたように思います。
神蔵寺
日が傾いてきて、いい感じに光が入って来ていました。橋の上に人が小さく写っているおかげで全体のスケール感が分かるので好きです。枝のバランスもいい感じ。
高雄
曇りの朝のまだ眠い町。紅葉のしっとりした見え方も好きです。
叡山電車が復旧して初めての秋でした。すっかり見ごろを迎えた紅葉を通り抜けていく電車が感慨深いです。額縁紅葉になっているのがポイント。
豊国廟
豊臣秀吉の墓からは清水寺を見下ろすことができます。清水の舞台が写っていないけれど。夕陽に照らされた建物と紅葉を期待していましたが、紅葉の方は暗くなってしまいました。とはいえ塔や門の朱色が綺麗なのでokです。
清水寺のライトアップにも行ってみました。暗闇に浮かぶ三重塔ライトアップがなかなか綺麗でよかった。
早朝に池の反射と嵐山の紅葉を狙っていきました。天候に恵まれつつ、無風の一番いい状態で見ることができたので大変満足でした。
紅葉のトンネルを進んでいく人々。望遠レンズのボケを活かして撮ってみました。ぼかしていない部分があまり目立たない感じになっているので、まだまだ練習が必要そうです。
嵐山から東山を望む風景。薄い青空に赤がちょうどよく映えているように思います。
紅色に近い赤が個人的に好きです。
瀞峡
和歌山と三重と奈良の県境の渓谷。紅葉は始まったばかりでした。
静かな水面をボートがゆっくり進んでいく感じが堪りません。
熊野古道中辺路
夕暮れ時の熊野古道より。曇り空の下、だんだんと暗くなっていく中で薄くなっていく山並みに思わずシャッターを切りました。紀伊山地の大きさを感じます。
大雨の中熊野那智大社に来ました。四つ並んだ傘と見上げる滝がいい感じ。ちょっと暗いのも神聖な感じがあって好きです。
だいぶ観光地化されている場所ですが、熊野古道の険しさを醸し出せているかと。
湿度が高そうに見えるように撮れたのがお気に入りポイント。実際、物凄く湿度は高かったです。
これはかなり自画自賛ショットです。紅葉、船、水滴に光がよく当たっていてよく撮れていると思います。特に水滴が一つ一つ見えているのはポイント高いです。今後また同じような写真が撮れるのでしょうか。観光客の少なさ、太陽の高さ、タイミングなど、偶然が重ならないといけないのでかなり難しいかもしれません。
12月
平日は忙しいから週末に雪降ってくれと願いながら過ごしていました。
これも自画自賛ショット。かなりの曇り空で夕焼けは期待できないかなと思っていたところに、一筋の光が差しました。思わず声が出たのを覚えています。
京都タワーに重なれば最高だったのですが、そううまくはいきませんね。
大悲閣千光寺
初雪の嵐山。白と黒の世界に五色幕が映えています。ポツンと山腹に佇んでいて、より一層寒さが際立つ気がします。
早朝、空が白み始めたころ。雪の積もる清水寺。
背景の北山にもしっかり雪が積もっていて、雪国のようでした。
余呉湖
余呉湖に浮かぶワカサギ釣り用の桟橋です。穏やかな水面と、薄く棚引いた雲がポイントです。丁寧に納めることができました。
嵯峨鳥居本
大晦日の夕暮れ時です。雪が深々と降り始めた時に愛宕街道にいました。
茅葺の屋根に積もる雪、降りしきる雪の粒、足跡とタイヤの跡、遠くにぼんやり見える鳥居、バランスよく納められたと思います。寒い中よく判断したと思っています。
まとめ
2021年は撮影機材がガラッと変わったこともあり、撮る写真のクオリティーやジャンルも少し変わったように思います。かなり忙しかったはずですが、かなり撮りに出かけているのも、楽しかったからなのでしょう。かく言う今の私は、忙しさに負けてせっかくの紅葉シーズンだというのに部屋にこもってこの記事を書いています。撮影欲を高めるために過去の写真を振り返ったので、明日はどこか行ってみようかな、、、